何年も開けてなかった禁断の段ボール。
中身は懐かしのアルバムたち。
モノクロ写真の現像を生業にし、カメラ屋さんで働いてた父が残したアルバムはものすごい量で、
これまでも段階的に手放してきたんだけど、
いよいよ自分の幼少期のも捨てちゃおうかな、と思いつつアルバム開いたら、、、
うーん、やっぱり捨てがたい!
過去の記録はもういいかな、って思ってたんだけどねー。
で、このタイミングでデータ化しよ、と思ってちまちま写真を撮ろうと思ったけど、それもものすごい時間と労力。
無理だ、、、
ということで、ネットで調べて業界でも老舗と言われる「節目写真館」にオーダーすることにした。
アルバム5冊、あと、これまでの断捨離の中から、厳選してきた過去のバラ写真を頼んだとしても、
さらに往復の送料も無料ということで、全部で2万円以下でやってくれそう。
この荷物を今後ずっと持ち続けるより全然いいな、と思いオーダーした。
そして、データ化された後は、この重たい物質は全部手放せる。
写真はベトナムの工場に送られスキャンしてくれるんだって。
本当ありがたいなー。
しかし、、、
こうして写真を見てると、
歳を重ねるごとに、
自分がいかに親の愛によって大事に育てられ、その愛によって生かされてきたかを痛感する。
心の探求のプロセスでは、インナーチャイルドのヒーリングは欠かせない要素で、
そのほとんどは「親から愛されなかった」という「誤解」を解いていくもの。
私自身もそうだったし、
すべてのクライアントさんの内なるインナーチャイルドをヒーリングしていくプロセスで、
みんな少しずつ気づいていく。
あんな親だったけど、
私はやっぱり愛されてたんだ、って。
セッションでは、
それはそれは辛辣な父親の姿、
冷たい母親の言葉を代弁して、
クライアントさんの深い悲しみや痛みに触れてきた。
でもね、多くのクライアントさんは気づいていくんだ。
親も精一杯だったんだ、と。
お父さんもお母さんも、
ただただ懸命に生きる、
一人の男であり、女だったんだって。
小さな子供の頃に感じた悲しみや理不尽さ、そして怒りなんかが、記憶とともに身体に残り、大人になった私たちの思考と言動に大きく影響を及ぼす。
でも、こうして過去の記憶への捉え方が変わり、同時に身体に蓄積した強ばりを緩めていくことで、
「過去の真実」はとても曖昧なものだと気づかされる。
親に育てられたプロセスで受けた痛みを癒して、「過去の真実」に翻弄される人生から、
「今の真実」を知り、そして「未来を創造する力」を自分の手に取り戻す、そんな「40代からの自分育て」をサポートしながら、つくづく思う。
みんな、みんな、本当に精一杯生きてるんだよ、って。
そして、みんな、みんな、本当に愛されてるんだよ、って。
この写真、
40歳くらいの母の手を握り、
にっこり笑う先には、
きっと、大きな笑顔の父がいたんだろうな。
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