母の暮らし

死ー両親との別離

<2011-12-30>

緩和ケア病棟は、基本的にNOがない。
患者の希望、家族の希望を、
ほとんどすべて受け入れ実現させてくれる。

面会は、家族に限り24時間OK、もちろん病室に宿泊もできる。
簡易ベットを入れてくれるし、部屋にシャワーもあるので便利だ。

また、猫は?と聞いてみたら、もちろん大丈夫ですよ、との答え。
今度、ジェルや、にゃんだじも連れて行こう。

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ダイニグソファが並ぶ談話室は、家族もくつろぐことが出来るし、
このバーカウンターでは、患者さんが多少ならお酒を嗜むことも
できるそう。
最期、好きなお酒を楽しめるのは、うれしいひとも多いだろうね。

そして私にとって、とても嬉しいのはキッチンがあること!
さっそくお粥とお味噌汁を作ってあげた。

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塩麹で漬けたダイコンや、キュウリのぬか漬けなど、
食べたいと思うものを用意してあげれるのは、本当に嬉しい。

そして、私の味噌汁を食べ、「美味しい」って言いながら、
涙ぐんでくれたお母さん。

私は、自分の役割を深く深く感じることができたよ。
お母さん、ありがとうね。

そしてこの病棟には、こういう器具があるから安心なんだ。

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この病棟に入るとき、看護師さんに
「いま、お母さんにしてあげたいことは何ですか?」と聞かれ、
私は、お風呂に入れてあげたい、と答えた。
もうかれこれ、ひと月くらい入れてなかったから。

お母さんは、寝たままシャワーを使わせてもらったらしい。

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すっごく気持ちよかったみたいで、
目を細めて笑ってたよ。

あとは、このお庭に散歩に連れて行きたいな。

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大きくゆるいスロープになってるから、
車椅子だけでなくベットのまま転がして出て行くことができるそう。

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景色もいいし、こんなところで外の空気が吸えるのは、
気分転換になるだろうね。

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ボランティアの方々が花壇の整備をしてくださっているよう。

そして最後、これはすばらしい、と思ったものが、

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最期を向かえる本人、そして家族が、こうしてひとり静かに、
内側に意識を向ける場を準備していることに、
私は、感動しました。

とても大切なことだと思うから。

この部屋に入った瞬間、私の体全体に流れたプラーナは、
決して気のせいではなく、これまでこの部屋に入った全ての人たちの、
思いを感じ取ったんだと思っている。

私もここで瞑想し、朝晩ヨガをした。
私もひとりになる時間が必要なんだ。

Om Shanti.

続く↓↓↓

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