「すっかり元気です!」

死ー両親との別離

<2011-10-21>

前の日は、やっぱりちょっと気が重かった。

主治医の先生の、あの不機嫌そうな顔を思い出して、

あぁ、なんていわれるかな、
あぁ、数値が悪かったらどうしよう、
あぁ、お母さん、落ち込むかな・・・。
あぁ、私も落ち込むだろうな
あぁ、私がやってること、コレって本当に正しいのかな・・・。

そんな下向きの心のおしゃべりを聞きつつ、
生理前のPMSが軽く始まっているのを感じつつ、

1日中、料理ばかりしてた私。

私の場合、料理は心の調整ツールなんだ。

おかげで、先5日間のカズのお弁当の副菜が完成。

常備菜があると、朝の支度がずいぶんとラクになる。

さて、当日の朝。
気持ちを入れ替えて、病院に向かう。

「お母さん、先生に、どうですかって聞かれたら、
 はい、もうすっかり元気です!って答えるんだよ」なんて笑って言ったら、

ちょっと控えめに「うん、そうねー」って答える母。

母もやはり、治療をやめて、先生から異端児扱いされたことに、
少しばかり引け目を感じ、なんとなく、顔をあわせたくない、と思っている。

さて、診察室に呼ばれた。
よし、と腰を上げ、母と共に扉を開ける。

すると、あの仏頂面だった先生が、思いのほかにこやかに、
母を迎え入れてくれた。

「久しぶりですねー、あー、元気そうだ」と。

すると、さっきの母の控えめな感じが打って変わって、
本当に力強く「はい、もうすっかり元気です」って!!!

あはは、思わず心の中で、やるなー、お母さん、と感心しちゃったよ。

その後の問診も、

「出血は?」「いえ、もう全然ないです」
「食欲は?」「はい、よーく食べますねー、なんでも美味しいです」
「便はどうですか?」「ええ、出ますね」

横で見てて、頼もしかったー!

まぁ、他には、風邪が長引いてること、少し血痰がでたことなどを報告。

で、いよいよ検査か、と思ったら今日は採血だけ。
2週間後のCTの予約と、さらに2週間後の結果を伺う予約をして、
今日は終了。

ふぅ、大きな病院はコレだよね、先が長い・・・。

でも今日はとにかく、先生の笑顔に触れて母はとてもうれしかったよう。
ドア開けたら、先生がニタって笑ったから、なんかホッとしちゃったー、
って言ってた。

やっぱり、人間同士のコミュニケーションはそこから始まるのかな。
心が萎縮してちゃ、通じ合える分けない。

今日は、母のリクエストどうり「京樽の太巻き」を買って行った。
「京樽の太巻き」は、私が子供のころからの、母の大好物。

うちの近所の”越後や”の太巻きも美味しいから、
そっちを持っていこうか、とも思うけど、
いやいや、お母さんは、「京樽の」太巻きが食べたいんだ。

そう思い直す。

母の思いを実現させる。
こんなことも、大切にしたい。

お母さん、私はあなたの娘でよかったです。

Om Shanti.

続く↓↓↓

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